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3Dプリンター メンテナンスチェックリスト

印刷してチェックを入れ、プリンターの上の棚に貼っておけるシートです。週単位ではなくプリント時間で区切っています。週60時間動くマシンと、月に2回しか刷らないマシンでは、傷み方がまるで違うからです。

白黒でもきれいに印刷できます。登録も、メールアドレスも、ダウンロードも不要です。

Gyroid gyroid.app/ja/3d-printer-maintenance-checklist/

3Dプリンター メンテナンスチェックリスト

プリンター
機種
現在のプリント時間
日付
実施者

毎回のプリント前

30秒で終わり、1層目の失敗のほとんどを防げます。

  • ベッドが清潔で、異物がない 指の皮脂と古い樹脂は、プリントが定着しない二大原因です。
  • ノズル先端がきれい 先端に固まった樹脂の玉があると、1層目に筋を引きずります。
  • スプールが自由に回り、残量が足りている 引っかかったスプールは、途中でエクストルーダーへの供給を止めます。
  • ベッドやガントリーに落下物がない 切れ端やパージの塊が、プリント中に引きずり込まれます。

プリント50時間ごと

  • ベッドを清掃する ガラスとスムースPEIは濃度90%以上のイソプロピルアルコール。テクスチャPEIはぬるま湯の石けん水で洗ってすすぎます。
  • ベッドレベルと1層目のギャップを確認する オートレベリング付きでも、熱サイクルでズレていきます。再プロービングするか、1層目のテストを実行します。
  • フレームを拭き、ガントリー周りを片づける ホコリや樹脂片は、最後はベルトとファンに入り込みます。

プリント100時間ごと

  • リニアレールとスムースロッドを潤滑する 古い汚れを拭き取り、リニアモーション用のPTFEグリスまたはリチウムグリスを薄く塗ります。WD-40は不可。溶剤なので、今ある潤滑剤を洗い流します。
  • パーツ冷却ファンとヒートシンクファンを清掃する ヒートシンクファンが詰まると、一見ランダムに見える間欠的な詰まりが起きます。羽根を押さえながらエアを吹きます。

プリント150時間ごと

  • Zのリードスクリューを潤滑する ねじ山に沿ってPTFEグリスを塗り、Zを上下させてなじませます。乾いたスクリューは等間隔のバンディングとして現れます。

プリント200時間ごと

  • ベルトの張りを確認する 弾いてみて、低く澄んだ音が出れば適正。鈍い音なら緩んでいます。20 mmのキューブを刷り、XとYを実測して確認します。

プリント250時間ごと

  • ノズルを点検し、たいていは交換する 真鍮は穴が広がり、先端が丸くなります。研磨性フィラメントを使うと、この間隔はまったく別物になります(下記参照)。

プリント500時間ごと

  • ファームウェアの更新を確認する 書き込む前に、変更履歴を読み、設定をバックアップし、調整済みの値(E-steps、PID、Zオフセット)を控えておきます。
  • PTFEチューブを交換する ボーデンやライナー入りホットエンドでは、時間とともに炭化して劣化します。
  • フレーム、ベッドキャリッジ、ガントリーのねじを増し締めする 振動で少しずつ緩んでいきます。
  • ホットエンドとベッドの配線を点検する 常時の屈曲で被覆が割れます。茶色く変色した、あるいは硬くなったコネクターは発火の恐れがあるので交換します。

メンテナンス記録

日付プリント時間実施内容備考

間隔はカレンダーの週ではなく、プリント時間です。これらはメーカーの規定ではなく、余裕をもたせた出発点です。お使いのプリンターのマニュアルと食い違う場合は、マニュアルに従ってください。 gyroid.app/ja/3d-printer-maintenance-checklist/

なぜカレンダーではなくプリント時間なのか

ベルトが伸び、ベアリングが乾き、真鍮が摩耗するのは、日付ではなく使用によってです。ほぼ毎日動くプリンターなら250時間は1か月で到達しますが、週末に数個刷るだけのマシンでは1年近くかかります。週次や月次のチェックリストは、この2台に同じことを言ってしまい、少なくとも一方に対しては必ず間違っています。

そこで追うのは1つの数字だけにします。積算プリント時間です。メンテナンスのたびにシート上部の欄へ書き込んでおけば、間隔は自然と守られます。

この数字が動く条件

これはメーカー仕様ではなく、メイカーコミュニティで使われている、余裕をもたせた出発点です。お使いのプリンターのマニュアルと食い違う場合はマニュアルが優先しますし、いくつかの間隔は目の前のマシンによって実際に変わります。

リニアレールは、スムースロッドのブッシュよりずっと長く潤滑を保ちます。密閉型は、作業場に置いたオープンフレームよりホコリを吸わないため、ファンの手入れは少なくて済みます。CoreXYはベッドスリンガーよりベルトの総延長が長く、張りの点検時期がずれます。自動メッシュ補正のあるマシンは4点手動のベッドよりズレにくいものの、それでもズレます。数サイクル回したら、ご自身の数字に調整してください。

1つだけ大きく動く間隔があります。研磨性フィラメントは250時間というノズルの目安を壊します。ガラス繊維、カーボンファイバー、蓄光の添加剤は、真鍮ノズルをほんの数時間で広げてしまい、カーボンファイバーはスプール1本で使い切らせることもあります。これらを刷るなら、硬化スチールかルビーのノズルを付け、数プリントごとに目視で点検してください。

以上はすべてFDMの話です。光造形(MSLA)には別のシートが要ります。バットのフィルム、LCDの使用時間、アルコールの取り扱いは、ベルトやリードスクリューとはまったく別の話です。

シートの使い方

始める前にプリンター名、機種、プリント時間の値を記入し、期限が来ている間隔を上から順にこなします。あとで効いてくるのは、下の記録欄です。見覚えのある失敗が出はじめたとき、ノズルを最後に交換した日付が書かれた1行は、どれだけ記憶をたどるより役に立ちます。

各間隔の理由と、飛ばすと何が起きるかはメンテナンススケジュールで詳しく説明しています。ノズルについてはノズルを交換すべきタイミングをご覧ください。